実は、大牟田にはソウルフードと言える手軽なグルメがたくさん。
子どもの頃から家族と一緒に味わい、
馴染みの味や複数の店舗の味わいを時と場合に応じて楽しんでいるんです。

今回はそんなソウルフードの1つ「お好み焼き」のお店をご紹介。
どっぷりとお好み焼き沼にハマること必至ですよ!

元は饅頭屋で古物商兼?お店も味も最高です!

「だるま」

画像:だるま外観

え?ここって何屋さん?
一見するとそう感じてしまう店構え。
レトロな商品が店頭にあり、雑貨屋のようですが
しっかり「お好み焼き」の看板を見落とさず店内へ。

中に入れば、「わぁぁ!」と歓声をあげたくなりますよ、きっと!
あちこちにディスプレイされたレトロなおもちゃや看板がたくさん。
まるでおもちゃミュージアムのような楽しさです。

店内。タイル張りの階段や床も素敵!小学校にあった大きなそろばんが仕切り替わりに。
▲タイル張りの階段や床も素敵!小学校にあった大きなそろばんが仕切り替わりに。

それもそのはず、こちらのオーナー村里剛さんは古物商という一面も併せ持つ方。趣味で集めたというレトロな商品が店舗を賑やかに彩っています。

店名でもある「だるま」のオブジェ。しぶい!
▲店名でもある「だるま」のオブジェ。しぶい!
色んなところにクスッと笑えるモノがあり、店全体がおもちゃ箱のよう
▲色んなところにクスッと笑えるモノがあり、店全体がおもちゃ箱のよう

そんなユニークなお好み焼き屋、10年前まではお饅頭屋でもありました。
現在では3代目の村里さんご夫婦、2代目のみち子さん、4代目(?)の杏さん、
家族でお好み焼きやもんじゃ焼き、タコライスなど広く展開していらっしゃいます。

綾里さん一家。取材中も笑顔の絶えない素敵なご家族でした
▲取材中も笑顔の絶えない素敵なご家族でした

お好み焼きは、「一銭洋食」を原点としているそうで、
手軽なグルメかと思いきや。
いやいや手間暇かけたこだわりの一品でした。

丸く薄く焼いた生地にどっさりキャベツ&もやし!
お肉を敷きドーナツ型にくぼませた穴に卵をまるごとポトンッ。

お好み焼き

麺も入ってボリュームもたっぷりです。半月型にしたら完成!

お好み焼き

半月の状態で、テーブルのアツアツ鉄板へ運ばれ、
ソースは甘口のソースと辛口のしょうゆソースの2種類から選んで…
さぁいただきます!

…しっかりと蒸されて甘いたっぷりの野菜、カリカリに焼かれた麺、
それらとコクのあるソースが絡んで…本当に美味しい!

ソースは28年前にお好み焼きを始めた時から継ぎ足ししているのだそう。
このソースだけでご飯いけそうです!

杏さん

さらに、「だるま」はもんじゃ焼きをいち早く大牟田市で提供した店。
テーブルの鉄板でもんじゃ焼きを食べられるのも嬉しいですね。
鉄板一面のもんじゃ焼きでも、一人でぺろりと食べられてしまう美味しさでしたよ。

「塩もんじゃ(1000円)」にめんたい・とろけるチーズ(各追加200円)、もち・プロセスチーズチーズ(各追加100円)をトッピング。この組み合わせ…神です
▲「塩もんじゃ(1000円)」にめんたい・とろけるチーズ(各追加200円)、もち・プロセスチーズチーズ(各追加100円)をトッピング。この組み合わせ…神です

もんじゃ焼きは、チリ味やカレー味もあり、トッピングはえびやツナやコーンなど合計10種類。
組合せで自分の好きな味を見つけるのも楽しいです。


〆には自家製の黒糖アイスがお勧め。シャーベット状の口当たりときなこと黒糖のさっぱりした甘さで、大人にも食べやすいデザートです。

黒糖アイス。「だるまさんのみるくと黒糖のオリジナルアイス(300円)」はミルクアイスとセット。
▲黒糖アイス。「だるまさんのみるくと黒糖のオリジナルアイス(300円)」はミルクアイスとセット。
タコライス

その他「タコライス(800円)」や「オム焼きそば(800円~)」などもあり、
夜はアルコールも提供されています。
夜に訪れるのもいいですね。

お好み焼き だるま

大牟田市西浜田町18

0944524660

11時30分から15時(LO14時30分)・18時から21時(LO20時30分)※席の予約は不可

火曜・水曜休

仲良しご夫婦の、愛情たっぷりフワフワお好み焼き!

「お好み焼き げんちゃん」

げんちゃん外観

「いらっしゃい!」そう出迎えてくれたのは源嶋さんご夫妻。
店に入ると、今は懐かしいダイアル式の電話(現役!)や小上がりとテーブル、カウンターの鉄板焼きの席が目に飛び込んできます。

源嶋さんご夫妻の人柄が反映されたようなアットホームで居心地が良い店
▲源嶋さんご夫妻の人柄が反映されたようなアットホームで居心地が良い店

こちらには一風変わったお好み焼きがあるんです。
その名も「大蛇山焼き」!市民の誇り「大蛇山」をイメージしたお好み焼き。
どんなものなのでしょうか。


…正解は、

スプーン一杯の一味を入れた激辛お好み焼きなんです!

焼く前のタネ。真っ赤な一味が!
▲焼く前のタネ。真っ赤な一味が!

火を吹く大蛇を、一味で表現したお好み焼き。
ピリリとした辛さなれど、病みつきになる中毒性あり!
具材にはベーコンとチーズが入ってるのですが、
不思議と一味の辛さとあうんです。

生地は押さえつけず、優しく優しく
▲生地は押さえつけず、優しく優しく

「げんちゃん」のお好み焼きは、ふんわりとした生地も特長の一つ。
粉や中華麺はオリジナルで作っているもの、
天かすは天ぷら屋から仕入れたもの…と、材料にもこだわりが。

天かすにも味がしっかりついています
▲天かすにも味がしっかりついています
ソースをたっぷりと塗って、青海苔をかければ完成です
▲ソースをたっぷりと塗って、青海苔をかければ完成です
このしなり具合で柔らかさがわかります!「激辛大蛇山焼き」は750円
▲このしなり具合で柔らかさがわかります!「激辛大蛇山焼き」は750円

高温の鉄板で焼き上げるので外側はカリッと香ばしく、
中はトロッと感じるほどにふんわり。
何度でも食べたくなる味わいに、
親子3代にわたって通うお客さんも多いというのも納得です。

元々は関東でサラリーマンだったという源嶋さんが、
大牟田市でお好み焼きを始めたきっかけは、息子さんだったそう。

当時病気を患っていた息子さんの病院通いに便利な地を、と
大牟田市に店を構えたのだとか。

こちらは「モダン焼き」で650円。パリパリの中華麺が最高!
▲こちらは「モダン焼き」で650円。パリパリの中華麺が最高!

最初は宮原坑のある宮原町で奥さまが「ちびっこ焼き」として
近所の子供たち向けの回転焼きを始め、上官町に移りお好み焼き屋になって40年。
今では、小さな子供を連れた家族連れや学生グループなど、
たくさんの人たちの笑顔が集まる場所になっています。

リーズナブルな値段設定も「たくさんの人の笑顔が見たい」という
源嶋さんの気持ちから。

源嶋さん

そして現在、息子さんも「げんちゃん」で大活躍!
ご夫妻と息子さんの3人で、ふんわり優しいお好み焼きを提供しています。

息子さんと
▲息子さんの剛さんと一緒に

配達OKなのも嬉しいところ。
取材中もピンクのダイヤル電話が何度も鳴り響きました。

「はい、げんちゃんです!」配達は2個以上から対応いただけますよ
▲「はい、げんちゃんです!」配達は2個以上から対応いただけますよ

源嶋さん親子が作る優しいふわふわお好み焼き。
大牟田市で愛されるお好み焼きは、
今日もたくさんの人に笑顔を届けています!

お好み焼き げんちゃん

大牟田市上官町2-13-3

0944537781

10時から19時(配達時間は11時から14時・17時から18時30分)

水曜休

「お好み焼き」と一言で言えども、
味わいもお店の趣きも、それぞれに異なる魅力があります。

大牟田市には他にもたくさんのお好み焼き屋があるので、
自分好みのお店を見つけてくださいね。