大牟田で49年絶えることなくオーケストラのクラシックコンサートが開催されていることを知ってますか?

毎年、大牟田文化会館にて開催されている日本フィルハーモニー交響楽団のクラシックコンサート(九州公演)。九州公演は九州9ヶ所を巡り、「市民とオーケストラによる音楽文化を作る共同プロジェクト」として各地の市民ボランティア団体によって企画運営され、今年で49回目を迎えます。大牟田と日本フィルは、約半世紀に渡り、誰もが身近に音楽に触れられる機会をつくり続けています。

毎年九州を訪れる楽団員さん。きっと各地の美味しい物を食べているに違いない。
今回プレコンサートで大牟田を訪れた楽団員の皆様に好きな大牟田グルメについてお話を伺いました。

画像:日フィル演奏
イオンモール大牟田での演奏。プレコンサートには多くの人が訪れ、間近で聴くプロの音楽に酔いしれました。(撮影:12月13日)
画像:日フィル演奏
お話をしてくださった日本フィル弦楽四重奏団のみなさま。左から、江藤さん(ビオラ)、大貫さん(ヴァイオリン)、久保さん(チェロ)、町田さん(ヴァイオリン)。

日本フィルの楽団員の方が推す大牟田グルメを聞いてみた!

九州公演で食べるラーメンは「福龍軒」と心に決めています。

「リハーサルが終わったあと、急いで楽器を片づけて『福龍軒』に向かいます。中には公演が終わってから、ゆっくり食べに行く楽団員もいます。それくらいみんな大好きなお店です。」(久保さん)

大牟田文化会館から歩いて2分。大牟田ラーメンの老舗「福龍軒(1963年創業)」は、楽団員さんたちご用達のお店。久保さんは楽団員の先輩に連れられた際にその美味しさに感激し、大牟田公演の際は必ず足を運んでいます。

画像:日フィル演奏
濃厚かつ、しつこさのない豚骨スープに、博多ラーメンより少しだけ太めのストレート麺。
画像:日フィル演奏
「福龍軒のラーメンが大好きです」と語ってくれた大貫さんと久保さん。

「九州公演で訪れる地域の中で、ラーメンは大牟田の『福龍軒』と心に決めています!本当はいろんな地域のラーメンを食べたいのですが、それだと食べ過ぎになってしまうかなと思うので。」と、熱く語ってくれた大貫さん。人気ラーメン店がひしめく九州の中で、大牟田ラーメンを愛していることがしっかり伝わってきました!

楽団内で口コミが広がり、「大牟田といえば福龍軒のラーメン」がすっかり定着。いつも頼むメニューは、野菜ラーメン(久保さん)、ラーメン・餃子(大貫さん)とのことです。

大牟田といえば、お土産に「草木饅頭」

北九州出身の江藤さんが楽しみにしているのは「草木饅頭」。2023年に入団、今回初めて大牟田に来られました。ご家族にプレコンサートで大牟田に行くと話したところ、ぜひ草木饅頭を買ってきてと頼まれたのだそう。

画像:日フィル演奏
江藤さん

草木饅頭は、1914年創業の「総本家黒田家」、「江口栄商店」の2軒が作る白あんの蒸し饅頭。一口サイズで優しい甘味の、100年以上にわたり愛される大牟田を代表する和菓子です。

画像:草木饅頭
薄皮に白あんがつまった「草木饅頭」。

「久留米市出身の母が、お取り寄せするくらい草木饅頭を好きなんです。」(江藤さん)
さすが江藤さんのお母様、押さえるべき大牟田土産をわかってらっしゃる。

画像:草木饅頭
以前の公演の差し入れの一部(写真提供:大牟田日本フィルの会)
画像:日フィル楽団員
休憩中の楽団員さん(2019年撮影)(写真提供:大牟田日本フィルの会)

実は、大牟田公演の際に差し入れで「総本家黒田家」、「江口栄商店」それぞれからご厚意で頂いたこともあり、楽団員の方にも縁のあるお菓子なのです。

公演終了後の「だいふく」は、楽団員と市民の美味しい交流の場

「公演終了後の交流会、『だいふく』の食事もとっても美味しいですよね。」(大貫さん)

九州公演では、公演の後に楽団員さんと観客の人たちの交流会が開催されています。
その会場となる『だいふく』は、大牟田市内では有名な老舗レストラン。

画像:交流会
終演後は「だいふく」にて事務局と楽団員、来場客も交えて交流会を開催。(2019年撮影)

交流会では、美味しい料理を食べながら日本フィル楽団員さん達と交流できる貴重な時間です。記念写真を撮ったり、演奏会の感想をお話ししたり、みんなゆったり楽しく過ごしています。
長く大牟田の人たちに愛されているお店が、楽団員さんたちの思い出の場所にもなっているのです。

画像:交流会
同じテーブルで食事をする貴重な機会
画像:交流会
楽団員や指揮者、ソリスト、地域の方と交流できるのも九州公演ならでは。

楽団員のみなさんが九州公演でそれぞれの地域に滞在できる時間は長くはないですが、その土地での出会いやグルメをとても楽しみにされています。
今回のインタビューで、市民に愛されているお店に、日本フィルの楽団員さん達も通っていることが判明!公演と一緒に、ぜひ訪れたい場所です。

日本フィル楽団員さんからのメッセージ

新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりの開催となったプレコンサート。今回は大牟田市と周辺をあわせて3ヶ所を巡り、演奏がおこなわれました。

画像:日フィル演奏
中学校での演奏。大牟田市と日本フィルは『音楽を通した魅力あふれるまちづくりの推進に係る推進協定』を2022年8月23日に結びました。日本フィルが地方都市との協定を結ぶのは全国初。
画像:日フィル演奏
ヨコクラ病院での演奏

観客のみなさんは、心地よさと軽やかな迫力を感じる弦楽四重奏に聴き入っていました。選曲は季節に合わせたものや、会場の雰囲気に合わせたものに都度アレンジ。プロの技術とともに心配りに感動した一日でした。

最後に、2月の本公演に向けてメッセージをいただきました。

画像:日フィル楽団員
町田さん

「年に一度の九州公演なので、聞きに来てくれた方に、また聞きたいと思っていただけるような演奏をしたいです。」(町田さん)
「プレコンサートは、久しぶりに大牟田の人たちと近くで触れ合える機会でした。東京に戻って、楽団員たちに大牟田のみなさんの盛り上がりを伝えて、2月の本公演もしっかり準備していきたいです」(久保さん)

大牟田公演は、大牟田文化会館にて2月11日(日)に開催されます。日本フィル交響楽団の奏でる音楽を聴きに、また楽団員のみなさんに会いに、ぜひ足をお運びください。
そして大牟田にお越しの際には、楽団員さんおすすめグルメもぜひ楽しんでくださいね。

※2023年の日本フィルハーモニー交響楽団九州公演は終了しました。

【日本フィル 九州公演とは】

世界にも類を見ない市民とオーケストラによる音楽文化を作る共同プロジェクト。
日本フィルの九州公演は、1975年に6公演という規模でスタートし、今年で49周年を迎えました。「市民とともに歩むオーケストラ」として約半世紀という長きにわたり途切れることなく継続され、日本の文化財として誇れる九州公演を開催している。

画像:日フィル演奏

日本フィルの楽団員さんに聞いたオススメのお店はこちら

「福龍軒」:昔ながらの大牟田ラーメンを受け継ぐ老舗ラーメン店

画像:福龍軒
画像:福龍軒
ラーメン(680円)

濃厚豚骨&太麺、昔ながらの大牟田ラーメンを受け継ぐ福龍軒。自慢のスープはガスより火力の強い灯油バーナーで炊きあげる。
お昼時には行列ができる人気店。

福龍軒

〒8360843
大牟田市不知火町1丁目6−10

0944528756

11時〜19時

定休日:月曜

「レストラン だいふく」:創業80年以上の老舗洋食レストラン

画像:だいふく
画像:だいふく

『だいふく』は、大正時代に先代が「だいふく餅」をリヤカーで売り歩いた移動店舗が起源で、現在は福岡県学校給食パン製造指定工場としても稼働。パン、洋菓子、和菓子の製造販売と洋食レストランを営まれています。

だいふく(菓子・レストラン)

〒8360842
福岡県大牟田市有明町2丁目 1番地3

0944533333

菓舗だいふくHP (外部リンク)

菓舗だいふく 8:00~18:00 定休日:不定休

レストランだいふく 11:00~21:00(OS20:00)/定休日:毎週水曜日、第2日曜日

「草木饅頭 (総本家黒田屋)」:創業大正3年大牟田を代表する銘菓

画像:草木饅頭

創業大正3年、初代の黒田辰治が創意工夫し作り上げた伝統の和菓子。上質な白あんを秘伝の生地で包みじっくりと蒸し上げました。
饅頭の中でも他に類を見ない大牟田を代表する銘菓です。

草木饅頭 総本家 黒田家 大牟田駅前店

〒8360843
大牟田市不知火町1丁目1−10

0944569373

総本家黒田屋HP (外部リンク)

8:30~18:00

「草木饅頭 (江口栄商店)」:創業大正3年大牟田を代表する銘菓

画像:草木饅頭

大正3年の創業以来「草木饅頭」一筋に製造・販売。
素朴な饅頭だからこそ、原材料にこだわり、安全で安心して召し上がっていただくために、防腐剤、添加物等は一切使っていません。

草木饅頭 江口栄商店 大牟田駅前店

〒8360843
福岡県大牟田市不知火町1-1-9(JR大牟田駅前)

0944541171

江口栄商店HP (外部リンク)

午前8:15~午後6:00まで ※お饅頭が売り切れ次第閉店