大牟田市ってどんな印象でしょうか。
老舗の商店が並ぶイメージ?炭鉱の名残が残る町のイメージ?
もちろんそんな古き良き街並みもありますが、素敵なカフェもたくさんあるんです。
わざわざ目的地として行きたくなるような、そんな厳選カフェを4店舗ご紹介します!
本との出会いも提供する
「taramu books&café」
大牟田駅西口から程近い2階建てのお店「taramu books&café」は、本屋兼カフェ。
司書をされていたオーナーの村田さんが厳選した本が並ぶスペースと2階のカフェスペースがあります。
駅から近いこと、早朝7時から開いていることもあり、出勤前にちょっと立ち寄って朝食をいただいたり、コーヒーを飲みつつ本を選ぶことができます。
そんなカフェでは平日限定のモーニングプレートを。
網焼きでカリッと仕上げたトーストにフレッシュな野菜と目玉焼を載せたボリューミーな一品。
ヨーグルトとコーヒーを添えたメニューです。
早起きして本に囲まれたカフェで、丁寧に作られた朝食をいただくー。
そんな時間こそが贅沢なのかもしれませんね。
1階のキッチン横は本と雑貨を販売するスペース。棚一面にずらりと並ぶ本はノンジャンル。
村田さんが良いと思ったものが並べられていますが、そこには一つの思いがありました。
それは、「本を読まない人に興味を持ってもらう」本。
本離れが進んでいると言われますが、ここのカフェは色んな人が“本と出逢える”場でありたい、とのこと。
料理に興味がある小学生兄弟がこの店で料理の本を手に取り、自分たちのおこづかいで村田さんがすすめた料理の本を購入したそうです。
その本に掲載していたラーメンを鶏がらスープから作って村田さんにふるまってくれた時「この店をやって良かった」と思えたのだとか。
何でもデジタルで情報が手に入る時代。
無造作に広がる世界から拾い上げる情報ではなく、限られた文字数の本から得る情報は、きっととても少ないはず。でも、それはとても価値があるものです。
日常からちょっと離れてふっとひと息する時。
自分を元気にしたい時。違う世界に行きたい時。
手元にあるといいな、と思う本がきっとあるはずです。
そんな出会いが「taramu books&café」できっと待っていますよ。
「ただいま」と言いたくなる隠れ家
「古民家カフェ草木庵」
住宅街の細い道を通り進んでいくと、小さな看板を掲げた「草木庵」にたどり着きます。
ここは黒川さんと坂口さんの二人がお友達同士で営む、自然派なカフェ。
看板と暖簾を見落としていたら、民家と思って素通りしてしまうほど!
駐車場から入り口へ足を進める間、立派な畑があちこちに!
春夏秋冬、色んな野菜を育てているとのことで、取材時にはずっしりとした白菜や大根が実っていました。
そんな「草木庵」でいただけるランチは、畑で採れた野菜を中心にした内容。
玉ねぎや人参、豆など8つの素材が入ったスープや、サラダなどで、28種類の野菜が採れるというから驚きです!
営業日が火水木曜のみですが、火曜はお米、水木曜はパンが主食。
火曜日にいただけるお米は、2022年「お米食味コンクール」の熊本県予選で1位になった農家さんより直接仕入れたもの。玄米なのにモチモチ食感で甘いんです!
滋味あふれる料理と合いますよ!
元々お友達だった黒川さんと坂口さんが、この古民家を改装中、「ここでお茶が飲めたらいいね~」とゆるーく始まったお店。
お店もお二人の様なのんびりした優しい雰囲気で、お客さんもゆっくりと食事とお茶を楽しんで、畑を見たりして過ごすそうです。
ランチの後は、日替わりのデザートと飲み物がセットになる「甘味セット(600円)」もお勧め。
取材時は豆腐を練りこんだふわふわ食感の「豆腐もち」でしたが、素朴で優しい味わいに心までほっこりしました。
ちょっとのんびりしたい時、体の中から優しいものを摂りたい時、ゆっくり時間が流れる「古民家カフェ草木庵」へどうぞ。
いずれも空間や料理がSNS映えする4軒ですが、写真だけでなくそこで過ごす時間さえも共有したくなるカフェ。
自然に触れたい、優しい味のランチを食べたい、クリエイティブな感覚に触れたい。
そんな気分によって、カフェを選んで行ってみてはいかがですか。