まるで絵本の中へ迷い込んだかのようなワクワクする展示に、色とりどりの2000冊もの絵本たち。
ここ「大牟田市ともだちや絵本美術館」は、八ちゃん堂大牟田市動物園の中にある日本初の絵本の美術館。
動物園の休憩所でありながら、大牟田市出身の絵詞(えことば)作家・内田麟太郎さんの絵本原画をはじめ、1000点以上の作品を収蔵している場所なんです。
貴重な原画をゆっくり楽しめる展示や、絵本やアート好きにはたまらない世界観が魅力で、大牟田に来たらぜひ訪れてほしいイチオシスポット!
そんな絵本美術館の魅力と、館長の岡さんが美術館に込めた想いをご紹介します。
充実の設備で、大人も子どももほっと一息
園内を歩き疲れたら、広々とした開放的なホールでのんびりひと休み。
飲食可能なので、動物園で購入したスナックやお弁当を持ち込んで、ゆっくりランチもいいかも♪
(館内に自販機あり)
さらにホールでは、内田麟太郎さんの「ともだちや」シリーズをはじめ、人気の絵本からちょっと珍しいものまで、ずらりと並んだ絵本を楽しめるんですよ。
思いのままにページをめくる時間がどこか懐かしく、子どもはもちろん、大人もつい長居してしまいそう。
多目的トイレや授乳室も完備しているので、小さなお子さんと一緒でも安心ですね♪
こちらは、床でごろんとリラックスしながら読書できるスペース。
先ほどののんびりホールと合わせて、館内ではなんと2000冊以上もの絵本が読み放題!
読み聞かせイベントでは、紙芝居や大型絵本などを家族みんなで楽しめますよ♪
ロビーにあるこちらのショップも見逃せない!
動物をテーマにした可愛い手作り雑貨が並び、お土産にもぴったり♪
中でも人気なのが、「カピバラ焼きドーナツ」
なんと、肉球まで再現されていて遊び心たっぷり!
レッサーパンダやモルモットなど、その時々で他の動物のドーナツが買えることもあるので、来館時は必見です。
絵本美術館最大の魅力!心躍る展示の数々
細やかなタッチまで伝わってくる原画展に、ギャラリーいっぱいに広がる非日常空間。
作品に合わせてガラッと雰囲気が変わるので、来るたびに新たな発見と感動がありますよ。
また、原画は湿気に弱いため、夏は趣向を変えた企画展を開催しているんですが、これがまた面白いんです!
現在開催中の「ともだちやシアター」には、不要になったおもちゃから生まれた“トイザウルス”が出没中。
この迫力とちょっとカオスな世界観、ぜひ生で体感してほしい!!
(2026年9月27日まで開催)
思わずキュン♡館内の個人的推しポイント3選
館内を歩いていると、おしゃれでユニークな工夫が盛りだくさん!
推し① あなたのお気に入りは?まるでアートな絵本たち
色ごとに並べられた絵本棚は、ずっと眺めていたくなる美しさ。
「同じ青でも、この青めっちゃ好きやな〜」
「子供の頃、絵の具混ぜてよく遊んでたっけ」
色鮮やかな色彩に、脳が心地よく刺激されるっ!
ここでは、”ジャケ買い”感覚で、ビビッときた絵本を選んでみるのも面白いかも。
推し② モノに新たな役割を!温もりあふれるアイデア
ショップで使われているこちらの棚、どこか懐かしくありませんか?
そう!実はこれ、かつて大牟田市内の学校で使われていた什器なんですが、レトロで何とも良い味出てる〜!
館内には、他にもリユースされているモノが沢山あるので探してみてね♪
推し③ 心のままに手を動かそう!大人も夢中なワークショップ
ギャラリーの横には、絵を描いたり工作ができるスペースが設けられているので、気の向くままに作品を作ってみよう!
子どもの付き添いのはずが、気づけば大人が夢中に…なんてことも珍しくない!?
作家さんと一緒に楽しめるワークショップやイベントもあるので、詳細は絵本美術館のHPをチェック!
絵本を“体験する”場所へ。館長が込めた想いとは?
センスあふれる空間とユニークな展示。
その裏側には、館長である岡さんの「絵本を空間で表現したい」という想いがありました。
岡さんが大切にしているのは、絵本をできるだけ身体全体で感じられるような展示にすること。
何度も繰り返し絵本を読み込み、作家さんと話し合いを重ねながら、作品の世界観を表現していくのだそう。
それと同時に、完成されたものをただ見るだけではなく「みんなで育てていく場所」にしたいという想いも空間作りの原点に。
各々が創造力を発揮して、みんなで会場を作っていくことを大切にされているんですって!
工作コーナーがあるのも納得ですね。
その上で、美術館が動物園の中にあるということも、岡さんにとっては大きな意味があるそうで。
動物の命を預かる場所として、日々命のリアルと向き合っている動物園。
「動物のリアルを知った上で、美術館ではもっと自由な発想の世界を楽しんでほしい」
動物の姿や鳴き声、匂いなど、五感で感じた体験があるからこそ、想像の世界へ飛び立つことができる。
現実を知ることと、自由に想像すること。
その両方を行き来できる場所として、動物園と絵本美術館はつながっているんですね。
最後に、筆者も気になっていた什器のリユースについて。
「動物園では命を大切にしている。ここで僕ができることは物を大切にすること」
理科準備室の道具や音楽室の楽器など、学校という誰もが共通の記憶を持つ場所のモノを通して、世代を越えた会話が生まれる。
そこには新しいモノにはない、人と人をつなぐ力を感じます。
絵本美術館のロゴとして採用されているどんぐりのモチーフも、そんな想いの象徴だとか。
スロープを建設する際に、伐採せざるを得なかったくぬぎの木は一部が保存され、名札などに再利用されています。
「どんぐりが芽を出すように、この美術館もみんなで育てていきたい」
絵本の世界、動物の命、人の記憶、想像力と創造力。
訪れる人を豊かな世界へ誘ってくれる唯一無二の場所です。
大牟田にお越しの際は、ぜひ訪れてみてくださいね。
大牟田市ともだちや絵本美術館
福岡県大牟田市若宮町2-1(八ちゃん堂大牟田市動物園内)
9時30分〜17時00分(12月〜2月は16時30分まで)
休園日 毎月第2・4月曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始(12月29日〜1月1日)