2024年1月19日(金)から25日(木)の間、多くの人々が三池港に集まっていました。
1月・11月に三池港に現れる絶景「光の航路」を見るために、皆さん訪れていたのです。
大牟田に移住してきたばかりの頃に一度見に行ったことがありますが、今回は、どんな「光の航路」を見ることができたのか、そしてうまく写真を撮ることができたのか??お伝えいたします。
三池港「光の航路」について
改めて、「光の航路」とは??
世界文化遺産の三池港で年に2回、1月と11月にだけ見ることができる夕日の絶景で、日没の角度が、北を0度として東回りに247度になるときに現れる、夕陽の光が伸びる道のこと。
夕陽が沈むのに合わせ、海面の道の色が濃くなっていき、三池港の水門の中心を通過します。
周囲に広がる工場群との対比も美しく、写真愛好家や観光客にとって魅力的な撮影スポットとなっています。
三池港について
「光の航路」は聞いたことがあるけれど・・・そもそも三池港とは何か?どうして世界遺産?そして夕陽の道が通る門は一体何なのか?いろいろ疑問が出てきたので、今回改めて調べてみました!
大牟田市の西側にひろがる有明海は、潮の干満差が大きく、最大5.5メートルにもなります。
海岸からかなりの距離まで浅瀬が広がるこの地域では、かつて石炭を積み出すための大型船の着岸は難しい状況でしたが、なんとか効率的に輸送する手段が必要となり、大型船が接岸できる港「三池港」を作ることに。
完成したのは明治41年(1908年)。当時は大きな重機もないため、基本的には人力で工事。述べ262万人の人が作業をされたんだとか。途方もない人数ですね・・。
三池港の水門(閘門)
大型船が停泊するために、ドッグに停泊している船の船底が地面につかないようにする必要があります。そのため、満潮時(水位が高いとき)に水を閉じ込め、干潮のときにもドッグ内の水位を保つための水門(閘門)が作られました。
この水門の柱には、南米ギアナ産の頑丈で重厚な「グリーンハート」と呼ばれる木材が使用されています。その特性は、虫にも強く、重い荷物にも耐える頼りになる素材の上、木材なのに水に沈むそうです。
こうして出来上がった水門(閘門)と長い航路、夕陽が通る道が一つに重なるので、非常に幻想的でレアな風景になるんですね〜。
勉強になりました!
今回撮った三池港「光の航路」
まだ地域おこし協力隊になる前に撮影し、カメラに興味をもつきっかけとなったのが、この光の航路でした。
これまでのいろんな撮影経験をもとに、いざ撮影!
期間中はなかなか晴れなかったのですが、根気強く通い、最終日にようやく納得の写真が。
(沈む様子は残念ながら写真には収められませんでした。)
しかし、海に反射した光の道が、水門の中央に一直線に伸びる様子は何度見ても感動的でした。
少しは上手に取れるようになった・・・かな?
他にもこんな写真が撮れます!
日没後は工場のシルエットがよりくっきりと現れ、海岸線に工場が立ち並ぶ風景ならではの、味のある写真が撮れます。
まとめ
今回は三池港についてあらためて調べてみて、その歴史の深さに驚き、さらに期間中の最後の最後に「光の航路」の写真を撮ることができました。
光の航路は11月にも見ることができます(11月の方が晴れ間が多いです)ので、ぜひ皆さんも撮影に訪れてみてください。
1月の海風はとても冷たいので、防風&防寒対策はしっかりと!